石狩かめの会

石狩・不登校と教育を考える会

西野さん講演会

昨日は嵐の中、西野さんの講演会に行って来ました。
開演前、飲み物の自販機の前で偶然、西野さんとかめの会のメンバーたちで言葉を交わすことができました。
5年前に「石狩にも不登校のこども達の居場所が欲しい。」と思い、西野さんに講演に来ていただきました。
その後、当時とは運営団体は変わっているのですが、いまの団体が市の委託を受けて子供の居場所を運営しています。
http://www.germer-marche.jp/soudannsitu.html
そのことを報告するととても喜んでくださいました。


昨日のテーマは「私のまちに子ども食堂を!」ということで、「川崎市子ども夢パーク」と「フリースペースえん」の活動の様子と、ご飯を作って食べる楽しみを絡めて、たっぷりとお話しをしてくれました。
まず川崎でいじめ(暴力)で命を落としたお子さんの話から始まり、深夜外出して不幸な事件に遭遇してしまった子供たちにも「居場所があったら」との思いを強くされたそうです。

えんでは24年間、毎日お昼ご飯を作って食べています。(250円)こども達と味噌も梅干しもビーフジャーキーまでも作っちゃいます。
皆で誕生日をお祝いします。
「まずは胃袋をつかめ!」です。
えんは来る人を選びませんし、出入り禁止もありません。
居場所的な事を少しでも実践している方達には、それがどんなに大変な事かご理解いただけるのではと思います。
夢パークとという誰もが足を踏み入れる事ができる公園と、来る人を選ばないフリースペースの両方があってうまく機能しているのですね。


川崎市は早くから子供の権利条例が制定されましたが、大人たちが条例施行を目前に喜んでいるそばから、こどもたち(条例策定にかかわったこども委員会)に「まずおとなが幸せにいてください。」と言われた事が衝撃的だった事も話されていました。
今では『川崎市母子健康手帳』に記されています。
「まず、おとなが幸せにいてください。
おとなが幸せじゃないのに、子どもだけ幸せにはなれません。
おとなが幸せでないと、子どもに虐待とか体罰とかがおきます。条例に子どもは愛情と理解をもって育まれるとありますが、まず、家庭や学校、地域の中で、おとなが幸せでいてほしいのです。子どもはそういう中で、安心して生きることができます。」


こどももおとなも「美味しいご飯が食べられる」社会でありますように。