石狩かめの会

石狩・不登校と教育を考える会

全道のつどいに参加して

『全道のつどい』の2日目に参加しました。
午前は講演。午後はテーマ別の交流会での話し合いとなりました。


北星学園余市高等学校長 安河内 敏さんの講演
「今、あらためて不登校を考える」
サブタイトルが「社会に出る手前の場としての高校に求められること」


労働人口の40%が非正規雇用という数字がある中、安定した生活を送る事が出来ない若者の増大が見込まれ、社会に子どもたちを送り出す手前にある高等学校が相変わらずの中身でよいのかという内容を参加者と一緒に考えたい」とのことでした。


いくつか印象に残ったことをメモします。
●学校は保護者のニーズ、ひいては社会のニーズに合わせていくしかない。
<親のニーズ>
・学力を上げて
・ちゃんと生きる事ができるように、社会で困らないように、指示に従えるように
などなど
学校だけで解決できるものではないので、「多様な他者と主体性を持って協働する。」
地域の方達にも学校へ来てもらう。
たとえば空き教室で英語教室を設けたことから、更に新たな人達へ繋がった。


●おせっかいな人になる
・見て見ぬ振りをしない
・外見で判断しない
・変に周りに合わせない
・だれかがだれかをサポートしている
おせっかい=みんなが当事者


●本の紹介もありました

反省させると犯罪者になります (新潮新書)

反省させると犯罪者になります (新潮新書)

同じ著者で他にも2冊あるようです。
『いい子に育てると犯罪者になります』『凶悪犯罪者こそ更生します』
俄然関心がわきませんか。



●講演後の質問からは〜
・入学後不登校になった生徒への対応は
1年生の9月頃から不登校になる事が多い。進路変更もあるが、休んで4月から新たに登校するようになる事もある。そこでは下宿の方が話を聞いてくれるという事も。学校以外の大人が関わってくれる。
・今後の展開は
その土地の仕事と結びつく様な学び。「仕事をする人を育てる組織が育てばよいなと思っています。」とおっしゃっていました。


* * * * * 

「親の様々なニーズ。」強欲すぎるかも。
「おせっかい」はむしろ、し過ぎないようにセーブ中。
卒業生も帰ることができる学校。そんなにないかも。



「広い時間軸で〜」
あたたかい学校