石狩かめの会

石狩・不登校と教育を考える会

まじくるな午後

午後は話したいテーマ別の語り合い。
私は『不登校・ひきこもり』のテーブルにそのまま着きました。


改めてこのテーマ、始まりが「不」からで、あまりにも暗いイメージではないですか。
しかし17年間引きこもっていたという、大阪から参加したT君がテーブルに着くや否や
負のイメージとは遠くなりました。


小6から26歳まで引きこもっていたという事なので、「いま何歳?」と聞くと「27歳です」との答えに、
思わず「じゃあ出てきたばかりじゃないの」(失礼)と一同驚きました。
ここに参加したのは、居場所を運営している方、不登校や引きこもりの保護者の方、ひきこもり支援者の方、学生さん、リサイクルショップで働いている方など多彩なメンバーでした。


「今だから笑って話せる」でも渦中にあっては過酷な体験であったであろうT君の話を、
進行のタカさんが「話し方、身振り手振りがすっかり大阪のおばちゃん風」と評し、
私たちは爆笑の中でうかがったのですが、考えさせられる事が沢山ありました。


社会と接点を持つきっかけになったのは「人との出会い」そして「環境が人を変える」
とT君は強く語っていました。
T君は老人介護施設に遊びに行ったことがきっかで、何度か訪ねるうちにそこですっかり人気者になりました。
つどい場「さくらちゃん」のまるちゃんとの出会いも大きかったようです。
「そこは雰囲気がゆったりしていて、居心地が良かった。」そうです。
「介護の仕事はヘルパーの資格を取ったら、介護福祉士、ケアマネージャーと目指していけるのがいい」
とも話していたので、自分なりの目標が出来ているのだな〜と思いながら話を聞いていました。


* * * * * *


現実はなかなか厳しい。しかしなんとかなるさ。なんとかしよう。


最後にひおPが「誰もが社会の担い手になるための三原則」を話してくれました。
●思っていること、感じていることを誰かに伝える。
●誰かの声を聴くこと、聴き合うこと。
●人のせいにしないで、自分のできることをさがし、やってみる。