石狩かめの会

石狩・不登校と教育を考える会

ひきこもり講演会in石狩

3月3日、りんくる交流活動室での講演会に参加しました。
かめの会の子供達と数年前までは、良くバドミントンや卓球をした場所に、机が運ばれスクーリーンが貼られています。
100名以上の参加でしょうか。


『こころのリカバリー総合支援センター』の阿部幸弘医師の「こころと体の健康面から見たひきこもり」・
北海道ひきこもり相談センター(こころのリカバリー総合支援センター)のコーディネーター三上雅幸氏の講演でした。


阿部氏からはひきこもりの定義や、ひきこもりを支援対象とする理由、ひきこもりの悪循環から出るきっかけ、
などが語られました。
ひきこもりについては、支援する人たちは、それぞれの分野の人がそれぞれを見ているので、トータルで解明されていない。
一般論は必ずしも個別のケースに当てはまらない。ケースBYケースなので、個別の対応が必要である。と話されました。
その後、ひきこもりの悪循環の例をいくつかあげて、その悪循環の輪から出る事をしてみようと提案していました。
・親の会に出てみる。(親が柔らかくなる→家庭の空気が変わる)
・電話やメールで相談する。⇒小さな変化を起こす。


三上氏からは相談の現場からのお話です。
「ひきこもり地域支援センター」として、活動して来たこととして
・第一相談窓口としての機能(電話相談、来初相談、メール相談)
・他機関との連携(情報交換、紹介)
・情報発信(リーフレット、ホームページ)
他機関に相談の後、訪れるケースも少なくないそうです。
ひとつの所で関われるには限界がある。フォローアップのために他機関につながることも必要になってくるので、特性を考慮しながら支援を進める。そのためにネットワークが重要である。(全道6か所にある若者サポートステーションの紹介もしていました)
キーワードは「安心・安全」スモールステップ・スモールゴールと考え、「失敗を許せる」親に。とおっしゃっていました。


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実際に、相談支援に長く携わって来た両氏のお話には、強い説得力がありました。
不登校支援にも通じるものが沢山ありました。
質疑応答の時間では、義務教育期間のお子さんが家にいて「このままひきこもりになるのではないか」と心配されている方がいらっしゃいました。会の終了後、お節介かと思いましたが、かめの会のパンフレットを渡して来ました。
先日の『まじくる』で言っていましたが「お節介」って、節度のある介入なのだそうです。(ちょっと勇気を出しました。)
まずは相談を。
石狩市も春から予算が付き、ひきこもり支援の相談窓口が開設されるようです。
〜ひとりで悩まないで〜