石狩かめの会

石狩・不登校と教育を考える会

12月の例会報告

クリスマス消しゴム

12月18日に行われた斎藤環氏を迎えての講習会『医療機関からみたひきこもり』に参加された方からのお話を聞きました。


・必ずしも不登校からひきこもりになるわけではなく、「就職したけれどうまく行かない。」という場合がある。
・青年期のひきこもりは精神疾患が3割、発達障害3割(氏の感覚では1割位と)、その他。
・20歳くらいからひきこもり、それから7〜8年経ってから受診する方が多い。平均年齢は32、6歳。
・ひきこもりの方の99%は働きたいと思っている。ぐだぐだして見せているが、外に出たいと思いながら自分を責めているので、わかってあげて欲しい。
・プライドが高いが、自信が低い。家族以外の第三者がかかわることによって、自信の低さを高めることができる。(家族がほめてもね)
・家で自分が出せることで自信ができてきて、社会につながる。ひきこもれる環境を作って。
・責めると、必要のない人間なんだと考えて自死してしまう。
・親亡き後のひきこもりのライフプランが必要。
・親と別居して年間100万かかるとして、親の資産が1000万あれば10年暮らせる。あなたが毎月3万働くとしたら、10年暮らせるところをまだ先に延ばせると考える事ができる。親がここまでは見れるという事を示し、プランを立てることで安心が得られる。(働き方もいきなりフルタイムで働くという事でなく、2〜3時間と考える。)


斎藤環氏の出された本も参考になるのではないでしょうか。
ひきこもりのライフプラン「親亡き後」をどうするか

ひきこもりのライフプラン――「親亡き後」をどうするか (岩波ブックレット)

ひきこもりのライフプラン――「親亡き後」をどうするか (岩波ブックレット)


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講演のお話を聞いて、就労支援という切り口ではなく、「ライフプラン」そう来たかという印象。
まだまだ考えることが多いです。
講演会の話題の他、先日の選挙の話、福島の原発の話など、3時間半があっという間でした。
今年最後の例会でした。
教会のH氏から来年のカレンダーや、子供たちの行事の時のお土産などをいただいて帰りました。
明日はクリスマスイブですね。