石狩かめの会

石狩・不登校と教育を考える会

全道のつどいに参加しました

私は日程の二日目から参加しました。
広報活動が功を奏して、「新聞を見て来ました。」と言って初参加の方が何名も来てくださったそうです。


午前は体験発表からでした。(不登校経験のある2名の大学生の方と親の立場からの方が1名)


<大学生Aさん>
不登校のきっかけは、転校が何度かあって、学校になじめなかった。
小学校、中学校とわずかの間学校に行ったので、どちらも卒業式には出席。
1年間の準備期間を経て、高校、大学と進み、途中考え込む事もあったが、高校入学前に学習支援をしてくれた塾の先生に話を聞いてもらった。
学校へ行かない期間があったので、他の学生との学力の違いに不安があったが、自分の考え方次第で不安が小さくなった。
家族との関係では親に泣かれたり、怒られたり、「好きにしなさい!」と言われた時は放られた気になった。つらかった!電話で泣かれたのはやめて欲しかった。普通に接して欲しい。
こどもが「どうしたらいいか。」と言って来たら、親は察して情報を知らせて欲しい。「資料は机の上にでも置いておいて。」気長に待って欲しい。


<保護者の方>
お子さんの「明日から学校へ行かないから」宣言にショック!!
何かにとりつかれているのではと不安になる。本屋へ行き「3週間で学校に戻せる」という本を購入読む。(ここで会場から笑い)
その後、カウンセラーに相談。
学校を休む。夏休みに元気になったので、「2月期には行けるかも。」車で送迎しながらの登校。小学校を卒業。
しかし中学校に入学後、体調が悪くなる。
「またかい。人の手を借りよう。」と思い親の会を訪ねる。
親の会に行くとアドバイスというより「ふんふん、そう」と言うだけ、でも帰り「あれ?元気になってる。」
こどもも元気になって来ている。(親が元気にならないと、こどもも元気にならない。)


こどもに聞いてみた〜
親「言葉をもらって嬉しかった事って何。」
子「学校が全てじゃないから行かなくていいよ。みんなと同じレールから降りただけ。道はいくつもあるよ。」
親「つらかった事は。」
子「学校へ行っている自分しか認めてもらえないんだな。と思った時。」


<大学生Bさん>
親が転勤族だった、人見知りだったり、友達ができなかったり・・・。
学級代表を決める時に、友人が相談して「あいつに決めようぜ」という事で決まってしまい、納得できなかった。わかって欲しかった。反抗的な態度を取るようになったので問題児みたいに思われた。誰もわかってくれない。不信感。→不登校
父親からは学校へ行けと言われ、行かない事に罪悪感があった。今は自分の事を考えてくれていたんだと思える。昼夜逆転の生活になった。(昼間同級生に会うのを避けたい)ゲームをやる生活。楽しい事がなかった。そんな時ラジオ番組にネタを投稿、はがきを出す生活。そうこうするうちに楽器を買ってもらって演奏をするようになった。
フリースクールへ行ってみた。
その頃、北星学園余市高校ヤンキー先生のドラマが放映されていた。
情報も欲しかった。
フリースクールで楽しみたいという感覚だったので、そこは「体調を整えたら学校に戻る。」という雰囲気の所だったので、合わなかった。
通信制の高校に入学したが入学式の人の多さにびっくり。「行けるのかな」と絶望的な気持ち。
親に車で送ってもらった。「着いたよ、行きな」という感じ。
その頃は親は親の会へ行ってすっきりして帰ってくる。
どうなんだ!!(自分)
その後、年代の違うシニアバンドと関わり、出来る事から始めて行くのが良いかなと思うように。
全道のつどいに参加して、親、支援者、同年代の青年とつながる。
自助グループで話している時に、会話の中で知識が足りないなと思う。グループの付き合いで飲み会などもあり、お金が欲しいと思うようになり、アルバイトをしようと思ったが、学歴とかを聞かれた。
通信制の高校に籍があったので、復帰しようか迷った時、親の会の関係の方に相談。まずは身だしなみを指摘され、次に会う時には髪を切って行った。
学び直したいと復学。その学校は学びたくて学んでいる人が多く、色々な年代の人がいて通いやすかった。
生徒会活動にかかわるようになって、人とかかわるのが苦手だったけれど、興味が出て来た。
大学に進学。


*****


以前のつどいに参加した時にも青年が「母親には笑っていて欲しかった」と話すのを聞いたことがありました。当事者が一番つらい。そばで親が、自分の事で泣いたり落ち込んだりされたら、更につらいしうっとおしいはずですよね。親は「親の会」に行きましょう。情報を仕入れて来ましょう。(すぐ使うのでなしに、出し方にも要配慮)親の会に行って親が一人すっきりするのも恨めしい複雑な心境もあるのね。そんな事も知って、興味深いお話でした。
節目、節目で日頃のつながりから生まれている良い出会いがある。


自分自身にも、振り返ると笑い話のようなエピソードの数々が。
しかし渦中の時は、落ち込むし、いつも体のどこかに力が入っていたように思います。
発表をして下さった3名の皆様、よくぞここまで語ってくださいました。
私のレポートに、不都合や訂正があれば、言って下さいね。
ありがとうございました。


アーベルの会の日記にもレポートがありますので、ご覧ください。

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