石狩かめの会

石狩・不登校と教育を考える会

もう一つ、二つ、三つの生き方

行って来ました。漂流教室主催の『しゃかいさんか』
受付で安心ひきこもりライフの編集者、伊藤書佳さんと、ひきこもり名人、勝山さんにご挨拶。ツイッターに「緊張でお腹が痛い」とつぶやいていた勝山さんのお腹は相変わらずらしい。そんな勝山さんが好きです。


北海道初上陸(?)のいっぱんじん連合の宮原直孝さんの活動紹介からです。
おしゃれな髪形に革ジャン。かっちょいいです。
・代表デリバリーサービス〜心が弱った時に、都合の良い男〜
お声がかかれば代表をデリバリーするサービス。要望があれば電気屋さんにも付き合ってくれます。
・深夜徘徊イベント
深夜に集まり夜の東京CITYを散歩します。参加集合した画像は何やら怪しげな集団です。仲間とのじゃんけんに負けて恐る恐る参加した方もいるとか。夜の街は昼とはまた違った顔がある。無目的に歩く開放感があるそうです。
・「ダべ○○」イベントシリーズ
代表がいる所へ出掛けて行ってただダベるだけのイベント。
・「題名のない深夜発表会」
深夜に集まった人が順番に「何でも好きなことを話す」「それをみんなで聞く」
聞いてくれる人がいて話す気持ち良さがUPするのだとか。


サイト:裏庭のアレ
http://backyardsomething.blog.fc2.com/


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ひきこもり名人勝山実氏の活動紹介
2001年『ひきこもりカレンダー』出版(絶版になっているので中古で購入するか図書館で借りてね。)
2011年『安心ひきこもりライフ』出版
講演で全国をまわるほか、最近は和歌山で小屋を作ったりしているそうです。(7〜8割は大工の井上さんが頑張ったとか。)
勝山さんは『ひきこもりカレンダー』を阿修羅編と呼んでいました。私も石狩図書館で借りて読みました。まさに。2冊合わせて読むことをお勧めします。

サイト:鳴かず飛ばず働かず
http://hikilife.com/

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休憩に飲んだ村越珈琲はほんと美味しかったです。漂着宴会に行けばまた飲めるのかしら。

後半は札幌いけふくろうの会の藤井さんが司会で宮原さんと勝山さんの対談です。
藤井さんはこの度、宮原さんと勝山さんを繋げた方です。かめの会にも何度か遊びに来てくださって交流しました。札幌いけふくろうの会は不登校、引きこもり界隈の人たちが月に一度集まって、居酒屋で話したりカラオケに行ったりゲームをしたりと、のんびりと過ごす会です。

サイト:札幌いけふくろうブログ
http://sapporo-ikefukurou.blogspot.jp/

後半の部はまた後ほど〜


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藤井さんは中学校の時に2週間ほどの不登校経験あり。会社勤めを何社か経験しながらも、
社会になじめない感を持っていました。「サラリーマンしか選択肢はないのか。」自分と社会のかかわり方で、自分の頭で考える重要性と共に、他の人にも聞いてみようと思い立つ。
NPOなどいろいろな関わりの中で漂流教室とも遭遇。その後勝山さんや宮原さんともつながっていきます。人見知りとご本人は言いますが、会いたい人には積極的につながって行く行動力がすごいです。

<しゃかいさんかのきっかけは>
勝山さん:小説家になりたかったので、ブログを書けば皆自分の文章を見てくれるのではないか思ったそうです。当時インターネットをしていた人が3千万人いたので、その人たちに「3千万人の皆様こんにちは」と勘違いのブログを書くことからスタートします。そうこうするうちに、サイトで「私がひきこもった理由」というのを募集していたので立候補すると、掲載されたインタビューが出版社の目に留まり「ひきこもりカレンダー」の出版に繋がったそうです。「かつて自分が考えていた常識には戻れないな〜」と思いつつの展開です。

宮原さん:会社勤めをしているうちにウツになり会社を辞めました。しばらくやる気が出なくウツの時は「俺はついにドロップアウトした。クズだ〜」と思っていたそう。しばらくして外に出るのにちょっとずつ体を慣らそうと求職活動をするも、面接では「なぜやめたのか」と聞かれ、会社勤めはだめだと思い、ならば自分で「会社を作りたい」に移行していったそうです。

<会場からの質問>
●何かやる時のアドバイス
・一人ぼっち魂が熟した後人前に。あとは一歩出るだけだ。引っ張り出されるんじゃいやだな。(勝山)
・自分の感性を信じること。深夜徘徊に申し込みがあった時はすごく嬉しかった。(宮原)
・自分が面白いからやってみた。(藤井)
●出てくるきっかけ
・依存先がたくさんあるといい。会社勤めも会社だけじゃなく。(藤井)
・田舎で、ただで食べていけるところがある。(勝山)
・ツボに入れば・・・。チャットをずっとやっていた時期があった。←熟していたことに気付かなかった。


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このフォーラムの狙いは
働くという事を考えて見るがテーマだったそうです。

働くって事をあれこれバカみたいに考えてみました
・働いて賃金を得て生活していく。(一般的なお勤めの方)
・働くとお金がもらえるのかな?
・専業主婦の私だがしゃかいさんかしているよ。
 賃金は得ていないけど働いている。(大して働いていないけど)
・沢山働くと沢山お金がもらえるかな?
・就職以外の社会参加の方法が少ないらしいけれど、会社で働いている会社員は社会参加しているのかな。
・働くことは必ずしも就職する事でもないか。
・お金がないと食べていけないか?




まことに個人的な事で参考にもなりませんが・・・。
一般的なサラリーマン(?)の夫は今の会社で何社目かわからないくらい会社を変わっていますが、「家族と借金(家のローン)があるのはすごいね。勤続二十数年だもの。」と言います。会社の愚痴も時々言いますが、今の仕事が嫌いじゃないと思います。大きな会社小さな会社いろいろ務めたみたいですけど「今の会社?履歴書いていないよ。スカウトだから。」とちょっと自慢気に言います。
私思うんですけど、何をして生きていくのでも主導権は自分が握るという事ではないかと思うのです。
あまりにも自分のペースでやれない部分が大きくなると、人は壊れてしまうのではないかと。
世間一般の常識からは外れているらしい我が家ですが、
「息子には生き延びて、できれば幸せになって欲しいな〜」
と改めて思いなおしたフォーラムでした。