石狩かめの会

石狩・不登校と教育を考える会

ダンボールハウス

全国大会のこどもプログラムで、ダンボールハウス作りというのがありました。
大会に参加したお母さんが、帰宅してダンボールハウス作りの写真を見せたら、お子さんがさっそくお友達と自宅の庭に作りました。
中で友達とDVDを見ているそうです。
夏休みのこども達

******


29日午前テーマ別分科会
第8分科会 『発達障がいと不登校

分科会の連絡係だったので、すべてを聞くことができなかったのですが、メモを頼りに記憶をたどって書いてみます。

田中康雄さんをアドバイザーに迎え野村俊幸さんの司会で始まりました。
田中先生からの話をお聞きした後、会場の参加者からの質問に答えるという形で進められました。


<メモから〜>
こどもは今のプライドで生きる
例えば高校を留年となったらきっぱりやめる。辞めてから考えるものです。

発達障がいと不登校を考えると、発達障がいがあると学校へ行きづらいということはあるかもしれません。
不登校が個別の命がけのものである。
おとなは何か現象があると原因が欲しい。
でも「オレだってわかんないんだ!!」
(本人にとっても明確な理由が思いつくわけではない)


「発達障がい」については、人間はどのような状態でも発達するもので、発達の仕方に強い特徴、個性があるため、それが現在の環境の中で生活する上でハンディと なって表れるので、むしろ「生活障がい」と考えた方が良いのではないか、ということです。「発達障がいの○○さん」ではなく「○○さんは○○障がいという特性を持っている」とみるべきで、障がいの型にはめてその人を見ないようにした方が良い(何かに困っている状態。)

親の希望とこどもの気持ちが重ならないのが自立した時。(壁に穴があく事もあり)
こどもが「自分が決める」と言う部分で『西の魔女が死んだ』という本の中のシロクマの話がすこし出ました。(シロクマのお話についてはアーベルの会のあんみつさんが管理人の日記に詳しく書いているのでそちらを見てください。URL http://geocities.yahoo.co.jp/gl/aberunokai

後半、親御さんや学校の先生からの質問がありました。
●親御さんが心配に思っている事と、それに対するのアドバイスを求めていました。
■親御さんはあせるけれども、苦労しながらも待つ。社会に生きて行く力は3年、5年、10年とついて行くから希望を持って欲しいと。
●薬の事も質問に出ました。(具体的な薬品について)
■質問にあった薬については、症状に対して効くか効かないかをきちんと評価しなくてはいけない。出しておけばなんとなくいいという薬ではない。薬で問題解決はしない。万能ではありません。
むしろ継続して来てくれると言う事を考える。(通院が途切れない)
学校も帰る時に「じゃあまた明日」と言える所だといいですね。
●学校の先生からは、一人ひとりのこどもにあった療法や医療機関なども紹介したいがよくわからない。
■どれが良いとは一概に言えない。こどもに「この人にはわかってもらえる」と思ってくれることが大切で、月に一度会う医者よりも、毎日学校で会う先生が声をかけてくれる事。親の温かいご飯が何よりである事。これをすれば解決というものはなく、誰かが解決してくれるというわけじゃない。
こどものSOSは関われるチャンス!あきらめない。付き合う。語る。
「この人を信じられる」信じられる人が5人10人となれば成長していける。
理解のヒントはその子のできる事を語る。今○○したいんだな〜と。

*****

無知は(こどもを)追い詰める。フリーズさせる。
と言う言葉に身が引き締まる思いでした。
親も学校の先生も皆「こどものしあわせを強く願っているのだ」と熱い言葉を聞きながら思っていました。やりかたを間違えない事です。