入退場自由、立ち歩き自由、飲食自由、ごろ寝自由ということで、気楽に出かけました。
ひな壇の上に40男が3人に司会進行の女性が一人。テーブルの上にはおやつもあります。
もぐらの会さん作の横断幕も立派です。
『安心ひきこもりライフ』出版記念と銘打って実際に本が販売されていました。
最初に出版予定だった出版社がダメになって、実物がない出版記念会を数か所やったと言っていました。
私は「読んでから聴くか、聴いてから読むか」迷っていたのですが、今日購入して正解でした。著者割引で購入できたのです。(なんていい人なんだ。)イラスト入りのサインもいただけて大満足です。
明日読む事にします。
- 作者: 勝山実
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2011/07/30
- メディア: 単行本
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各氏自己紹介の後本題に。
「引き出し屋」というビジネスは厭だねと言うお話。(だってとてもお高いんですもの。)
自室から台所まで出て来てお話ができて、でもその後どうすんの?
(寝食共にして農作業をするところもあったけど、所詮自分の土地ではないから、工場勤めと変わんない。)
勝山さんは訪問はいらないと。
漂流教室の場合は「本人の了解がなければ訪問しない」と。
勝山さんの日常は朝9時に起きて、お天気が良い時は布団を干す。
ふかふかの布団に寝る時の気持ちの良さと言ったら、今日はいい仕事をしたという心持だそうです。
食事は三食食べて、散歩。うつ傾向があるからお日様に当たるのが良いのだとか。
ひきこもりの初めの頃は、人の目がすごく気になっていたけど、そのうちだれも自分の事など気にしてないと分かって来たら大丈夫になったそうです。
生きていくためのお金は、ぜいたくはできないけれど、障がい者年金でやりくりしているそうです。
いろいろ調べて合法なやり方で収入を得ています。
土台があれば、仕事がたとえ1週間しかできなかったとしても、戻れる所がある安心感が持てると言う事。
ここはとても大切ですね。
お話は面白く、爆笑場面もあったのですが、名人の域に達するまでには大変な事も沢山あっただろうと想像できます。
会場には若い方達の参加も多く、その方達が沢山質問されるので、質問しやすい場の空気であったことがとても良かったと感じました。
若い方達の不安や生きづらさを語る言葉さえ、アラ還の自分にはきらきらした感性がうらやましいくらいでした。